2011年12月1日木曜日

気仙沼に流れるジャズ

 気仙沼港の近くにあるジャズ喫茶ヴァンガード。震災時2階まで水に浸かってしまったが、今は通常通り営業をしている。通常とは言っても使っている音響設備はラジカセだったりと元どおりではない。
 以前を知らないけど、マスターが丁寧に入れてくれるコーヒーは変わらない味だと思う。おいしく、そして安い。壁に掛かっているメニュー表も水につかってしまったようだが、オープン時から使っているので、あじがあり食事の値段もそのままなのでうれしい。
 店においてあるピアノはジャズピアニストの板橋文夫さんが寄付してくれたモノらしく、僕はちょうど数日前に仙台で板橋さんのライブを見たばかりだったので、マスターとの話しが盛り上がった。
 「また津波が来たら逃げればいいよ。ここでやるしかないからね。」ジャズ一本で生きてきたマスターが笑いながら言った。

0 件のコメント:

コメントを投稿